お寺と気づいてもらえない!
せっかく、良い住職さんのおられるお寺なのに、普通の住宅と間違えられがち。
この窓の壁面を入口にすれば、間口を広く取れるのではないか。
しかし、この間口を確保しようとするなら、引き込み戸にしないと実現は不可能。
しかも、室内側に引き込むというタイプのアルミサッシが存在しませんでした。
「それなら、木製のドアでいきませんか?」と提案させてもらったところ、快諾いただきましたので、いよいよ施工となりました。
ここに至るまで、かなりの時間を要してしまいましたが、納得してもらえる工事をすることに全力を注ぎました。
施工開始
少々時間が掛かろうが、必ず養生はしっかりとします。
100%埃が付かないようにするのは厳しいですが、それに近いぐらいのつもりで養生します。
窓だけではなく、戸袋や庇も撤去していきます。
室内が和室なので、鴨居や敷居を撤去するのも、闇雲に壊すのではなく、残すべきところは残し、傷をつけてはいけないところには注意を払いながらの工事となります。
現場に合わせて造作していくというのが、工務店としての腕の見せ所。既製品を組み立てていくだけの技量ではなく、現場合わせができてこそ職人です。
木と黒の色の組み合わせというのが、私は大好きなのです。めっちゃカッコよくないですか?!個人的な好みではありますが、すごく引き締まるイメージです。
ここまで精巧な扉になると、家具屋さんに造ってもらいます。
細かな部分は、さすがに餅は餅屋です。いつもお願いしてる家具屋さんが良い仕事をしてくれます!
この2枚の扉を開ければ、170cmほどの開口になる入口の出来上がりです。
お葬式をされても、棺桶も出し入れしやすくなりました。
神戸市須磨区須磨寺にある「昭和寺」さんです。
温かく優しい住職さんですし「終活相談」もされてますので、ご要望の方がおられましたら、是非お話を伺ってみてください。